『Mirror』は6日、「UAEのロンドン大使館は、英国人がカタールのユニフォームを着ていたことで逮捕されたという報道を否定した」と報じた。
先日までUAEで行われていたアジアカップ2019で、カタールのユニフォームを着ていた英国人サッカーファンが逮捕されたという報道があった。
逮捕されたのはウォルヴァーハンプトン在住のアーセナルファンである26歳の男性アリ・イッサ・アハマド氏で、アジアカップを観戦するためにUAEを訪れていた。
しかし、1月22日に行われたイラク対カタールの試合に合わせてカタール代表のユニフォームを着用していたところ、逮捕されてしまったというレポートだった。
UAEとカタールは現在断交中であり、UAE国内ではカタールに対するシンパシーを表すことが処罰の対象になると言われている。
そのため、政治的な原因で逮捕されたものと考えられていたが、UAE大使館の説明によれば事件の内容は異なっているそうだ。
UAE大使館
「彼はカタールのユニフォームを着ていたことで逮捕されたわけではない。
我々はシャルジャ当局から『スーダンとイギリスの国籍を持つイッサ・アハマド氏が、カタールのチームを応援したことでUAEのサポーターから嫌がらせを受け殴打されたと主張している』と伝えられている。
警察は彼を病院へと連れて行った。ドクターがその怪我を診察したところ、それは彼が説明する状況と矛盾しているものであり、自傷行為を行ったものと結論づけた。
彼は虚偽の発言により警察の時間を浪費したことで24日に逮捕された。
我々は、彼がそれらの罪を認めたことを知らされている。そして、あとは裁判所の手続きに従って進められる」
なおイッサ・アハマド氏はアラビア語を解する人物であり、現在置かれている状況を完全に理解しているとも。