『Il Fatto Quotidiano』は6日、「ミランの元副会長バルバラ・ベルルスコーニ氏は、スーペルコッパの会場がサウジアラビアになったことを批判した」と報じた。
セリエAとコッパ・イタリアの王者同士が戦うスーペルコッパは、今季1月16日に開催される。問題になっているのはその会場で、今後5年間のうち3回をサウジアラビアで行うことが決まっているのだ。
その契約によってセリエAは700万ユーロの収入を得ることになり、経済的には大きなメリットを受ける。
しかし一方で中東諸国の人権問題、また先日のジャーナリスト殺害事件もあり、サウジアラビアで開催されることに大きな批判も。ユヴェントスのオフィスの前ではサポーターたちによる抗議活動も行われた。
バルバラ・ベルルスコーニ氏は以下のように話し、人権問題を見て見ぬふりをして商取引をしていると批判したとのこと。
バルバラ・ベルルスコーニ
「イタリア・スーペルコッパを、女性を尊重しない国で開催するべきだとは思いません。しかしスポーツイベントをボイコットしたところで効果はないことは、歴史が証明しています。
それこそが、この試合を『多くのイスラム教国で起こっていることに光を当てる機会』として考えたい理由です。そして、もはや許されるべきではない伝統を壊す助けになればと。
西側諸国が、これらの国々で起こっていることに見て見ぬふりをしているのは驚くべきことです。女性の問題だけではなく、人権の問題として。
彼らは、これらの国に罰則を与える代わりに、商取引を行っている。
それが世界的な状況である時、サッカーに世界を救うことを期待はできない」