史上最弱のワールドカップ開催国とされていたロシア代表。クロアチアに敗れて敗退が決まったが、ベスト8進出は快挙と言える。
そのロシア代表を応援したことで、チームから契約を解除されてしまったサッカー選手がいた。『ESPN』が伝えている。
契約を打ち切られたのは、18歳のウクライナ人GKミハイル・ゴトラ。契約を解除したのは、ウクライナ1部リーグのカルパティ・リヴィフというチーム。
彼は自身のInstagram上でロシアを応援する投稿をしていたという。
それは、ロシア国旗と「Bravo!」というコメント、さらに口髭をつけた自らの加工画像(ロシアのスタニスラフ・チェルチェソフ監督を模したもの)というようなものだったそう。
その後、彼は謝罪している。
ミハイル・ゴトラ
「自分は全てをスポーツに捧げてきた。ずっと政治とは距離を置いてきた。
自分の感情的な行為が、我が国だけでなく隣国までも挑発しているなんていうビッグニュースになるなんて思いもしなかった。
これまでも、これからもウクライナ人であることを誇りに思う。
そして、これまでもこれからもウクライナサッカーとこの国の伝統に忠誠を誓い続ける」
「自分の行動を熟考して、それがファンにとって受け入れがたいものだったことを理解した。
彼らの怒りを理解するし受け入れる。
実際、全てのファンたちはこの国とウクライナフットボールの本物の愛国者だ。そのことについて敬服している。
ファンたちに自分の感情的な行動について謝罪したい。
でもクラブの決断については、プロフェッショナルフットボールとしては感情でこのような決断をしてはならないと思う」
一方、カルパティ・リヴィフの副会長は、Facebook上で以下のようなメッセージを出し、契約解除は自らの個人的な決定だと述べたという。
カルパティ・リヴィフ副会長
「あまりにも過激であまりにも感情的かもしれない。だが、感情なしのフットボールなどありえない。
戦争も同様だ。我が兄弟たちは毎日のように殺されている。
ファンたちにはあの子を許してくれるように求める。彼は自分のしたことをはっきりと後悔している」
また、ウクライナのスポーツ・青少年大臣も「カルパティ首脳部による正しい決定」と契約解除を肯定していたそう。