グループステージ第1節でポーランド代表を2-1と撃破し、今大会でアフリカ勢としての初勝利をあげたセネガル。
アフリカの強豪国の一つとして知られるが、ワールドカップに出場したのはまだ2度目である。
初出場は2002年に行われた日韓大会。ソウルで行われた開幕戦でディフェンディングチャンピオンのフランスに挑み、なんと1-0で勝利を収めた。
パペ・ブパ・ディオップが30分に値千金のゴールを決めたあと、コーナーフラッグ付近に置かれたユニフォームの周りで選手たちが踊る。そのチームには、キャプテンマークを巻いたアリュー・シセ(現セネガル代表監督)がいた。
この模様はまさに、かつてカメルーンやナイジェリアが感じさせた「アフリカ旋風」の復活を予期させるものだった。
そしてその時、セネガルを率いていたのはフランス人監督のブルーノ・メツ氏である。
アフリカ人の選手に対しても権威を振りかざすことなく、モチベーションを高める。選手を尊重した手法で新たな歴史を作った。
そして大会後にはセネガルの女性と結婚し、イスラム教へ改宗。アブドゥルカリーム・メツと改名もした。