今季の明治安田生命J1リーグは、ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)、ウーゴ・ヴィエイラ(横浜F・マリノス)、パトリック(サンフレッチェ広島)、ファン・ウィジョ(ガンバ大阪)らが得点王レースで上位を独占するように外国人選手の活躍が目立つが、この現象は何もゴール数だけではない。
それは国外では『Disciplinary』とも呼ばれ、警告と退場の数をポイント化(警告は1ポイント、退場は3ポイントで計算)した「警告・退場数ランキング」も同じだ。
その数字を『soccerway.com』のデータを元に見てみると、現在一位は6ポイント(警告3回、退場1回)で三人が並んでおり、一人は第12節で大騒動を起こしたジュビロ磐田のギレルメで、もう一人はヴィッセル神戸で今季はセンターバックとしても活躍するチョン・ウヨン。さらに、名古屋グランパスの長谷川アーリアジャスールも名を連ねているが、「三人中二人が外国人選手」という状況。
四位は5ポイントでこちらも三人が名を連ね、柏レイソルの中山雄太と鹿島アントラーズの昌子源の両センターバックがそれぞれ警告2回、退場1回の処分。もう一人はルーカス・ポドルスキで、こちらは断トツ一位の警告数5回を叩き出している。
ここまでの話であれば、「上位のうち半分が外国人選手」という結果に過ぎないのだが、実はこれだけで終わらない。
なんと、その下につける顔ぶれに目をやってみても、キム・ミンテ(北海道コンサドーレ札幌)、ファビオ(ガンバ大阪)、ワシントン(名古屋グランパス)、ファンマ(V・ファーレン長崎)、チョン・スンヒョン(サガン鳥栖)と外国人選手のオンパレードなのである。
当然、大岩一貴(ベガルタ仙台)、岡本拓也(湘南ベルマーレ)のように日本人選手の名前がないわけではないが、その数は比ではない。
言わずもがな、登録選手や出場選手数では圧倒的に日本人選手が多いにもかかわらず、この結果が生まれているのは、なかなか面白いデータと言えるのではないだろうか。