5月2日に行われたJ1第12節。等々力陸上競技場では川崎フロンターレと浦和レッズの試合が行われた。
15分、50分と浦和レッズのFW興梠慎三がゴールを決め、2点のリードを奪う展開となっていた。
そして珍しい場面は終盤に起こった。川崎はすでに3人の交代枠を使っていたのだが、GKチョン・ソンリョンが退場処分に。
フィールドプレーヤーからGKを選ばなければならない状況で、指名されたのはDF奈良竜樹だった。
車屋紳太郎からグローブを渡されるまえには「オレ?」と怪訝そうな顔をしていたが、24番のユニフォームを身につけ、槙野智章のアドバイス(?)を受けてゴールマウスへ。
急造GKとして20分ものプレーをしなければならなかったものの、75分には長澤和輝の決定的シュートを顔面ブロックで防ぐ!
槙野の何かが効いたのか、結局奈良は残り20分を無失点で凌ぎきることに成功。一つ一つのプレーでスタジアムを沸かせた。
ただ、川崎フロンターレはこの敗戦によって2位浮上のチャンスを逃してしまった格好に…。さらに5日の多摩川クラシコで守護神チョン・ソンリョンを使えなくなってしまった。