9日(月)に行われたヴァイッド・ハリルホジッチ監督に関する日本サッカー協会の記者会見。

日本サッカー界に大きな衝撃が走ったが、それと同時に田嶋幸三会長の発言についてしっくり来ないファンも多くいた。

そこで今回は、この日の会見における質疑応答の全文を文字起こしする。かなりのボリュームになるため、三部に分けてお伝えしよう。

また、質問内容はできるだけ簡素化し、田嶋会長の発言についてはできる限り口語のまま記すこととする。

―法務との話し合いついて。ハリルホジッチ監督についてどういう内容で契約解除に関する相談をしたか、交代するスタッフは?

「まず法務ところで相談したのは、どういう形で解除の手続きが完結するのか、そして我々は契約を途中で切る時にどのような義務が発生するのか。

そういうことをしっかり分かってた上でなければ(契約解除は)できませんので、ウクライナ戦の後に時間を要したのはそうしたことをしっかりとやることでした。その上でお伝えしに行ったというところです。

法務上はその必要はなかったけれども、私は彼に誠意を持って伝えたいということで、それが効果があったかどうかは別としても、自分の気持ちを実行させてもらいました。

そして現在のところハリルホジッチ監督、そしてご本人に伝えているのは、コーチのジャッキーさん(ジャッキー・ボヌベー氏)、シリルさん(シリル・モワンヌ氏)、GKコーチのルガさん(エンヴェル・ルグシッチ氏)。この3名については契約を解除しました。

サッカーの場合、訴訟というのはFIFA等に言わなくてはいけないわけですけど、そういう(訴訟になる)可能性がゼロではないかもしれませんが、契約に基づき誠意を持って今後も対応していくつもりでいます」