アンジュ・ポステコグルー監督を招聘し、新しいチームを構築している横浜F・マリノス。

サイドバックが状況に応じてボランチのポジションにつく「アラバロール」と呼ばれる特異な戦術を採用しており、最終ラインは90分を通して高い位置を取っている。

そのためDFラインの背後には広大なスペースがあり、マイボール時にはGK飯倉大樹が高いポジションを取りスイーパー的な役割を担っている。

セレッソ大阪とのJ1開幕戦では、飯倉がゴールマウスを飛び出しDFラインの背後をケアする場面も見られた。

そんな飯倉のプレースタイルの変化を示すデータがあった。

先週末に行われた柏レイソル戦、飯倉のトラキングデータを見てみると…その走行距離はなんと7.211km!

これは60分間DFとしてプレーした中谷進之介(7.098km)よりも長く、FWとして70分間ピッチに立った遠藤渓太(8.657km)に迫ろうかという数字である。

ゴールを守ることが本職であるため、一般的にGKの走行距離は短い。

J1第2節に出場したGK18人の平均の走行距離は4.676kmであるが、飯倉はその1.5倍に相当する7.211kmだったのだ。対戦相手のGK中村航輔は3.341kmと最も短かったが、飯倉の走行距離はその倍以上だった。

横浜FMがこの戦術を採用し続ける以上、飯倉は今後もこまめなポジション修正を要求されるはず。そのデータにも注目だ。

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