ワールドカップ出場が夢だった時代は、ワールドカップでの上位進出を目指す時代に。
欧州リーグへの挑戦が一部の選手にしか開かれていなかった時代から、欧州リーグでの直接対決が当たり前の時代に。
浮き沈みを繰り返しながらではあるが、日本サッカー界は間違いなく進歩してきた。
では日本サッカー史上、「最高の選手」は一体誰なのだろうか?
時代やポジションが違うため一概には比較できないが、それでもそれぞれの尺度でベストプレーヤーを選んでもらった。
編集部H
中田 英寿
【コメント】
「最高」という言葉の定義もいろいろだが私の中で“山頂との距離”をテーマに設定し、中田英寿を選択した。
カズ、ヒデ、俊輔、本田…Jリーグ発足以降、日本サッカー界の象徴であった選手たちにはセリエAに挑戦したという共通点がある。
先駆者の彼らは一様に苦難の道を歩んだが、唯一、当時世界最高峰の舞台で成功を収めた中田は、一握りの超一流選手だけが拝める“頂上からの景色”を、ほんの一瞬でも覗き見たのではないだろうか。