プロ野球の選手でプロアマの壁が取り払われるよりも早くサッカー界ではプロの選手が指導を行うことが進められてきた。第96回高校選手権大会では4名の元Jリーガーが監督として指導しチームを選手権へ導いた。紹介しよう。
岡山哲也(中京大中京高校)
中京大中京高校から1992年に名古屋グランパスへ加入。サイドハーフやフォワードを務めJ1通算306試合出場54得点、1995、1998と2度にわたり二けた得点を記録している。ちなみに、カバー画像は2004年シーズンのものだ。
晩年はアルビレックス新潟、アルビレックス新潟シンガポールでプレーし、2009年より名古屋グランパスのスクール・普及グループのスタッフに就任。
2011年2月より名古屋グランパスからの出向という形で母国の監督になった。全国高校サッカー選手権に出場16回を数えるが、その1/4が岡山監督指導での元だ。
アーセン・ヴェンゲル監督時代を知る男でミスター・グランパスと呼ばれた。それだけに多大な影響を受けたという。
本街直樹(羽黒高校)
滝川第二高校から国士舘大を経て、1991年にJSLの古河電工へ加入した。現役時代のポジションはセンターバックで、Jリーグ創設時はジェフ市原に在籍もリーグ戦の出場は0。クラブ初のプロ契約としてJFLのNEC山形へ移籍し、最後モンテディオ山形としてJ2を1シーズン戦い現役を引退した。
引退後すぐの2000年より山形県の羽黒高校で監督を務める。教員免許も所持しており体育を教えている。
モンテディオの公式twitterはコーチのジェロニモ(元モンテディオ山形フィジカル・コーチ)と合わせてエールを送っていた。
羽黒高校サッカー部の皆さん選手権全国大会出場おめでとうございます。
途中10人となるも、素晴らしい戦いぶりでした。
率いるは黎明期のモンテディオを支えていただいた本街直樹監督・ジェロニモコーチ。
選手のみなさんの全国での活躍を祈念しています。#高校サッカー https://t.co/5vRK7bODaJ
— モンテディオ山形広報 (@monte_prstaff) 2017年10月28日