イングランド・プレミアリーグのリヴァプールは、「ファーストチーム開発コーチを務めてきたペピン・リンデルスが退任した」と公式発表した。
ペピン・リンデルスは1983年生まれの34歳。17歳で前十字靭帯を壊したためプロ選手としての経験はないものの、18歳からサッカーの指導者を務めてきた。
アマチュアのSVEBでキャリアを始め、2003年からPSVアイントホーフェンのユースで育成を担当し、メンフィス・デパイも育てた。
5年間の指導が評価され、2008年にはFCポルトへと引き抜かれ、U-19、Bチーム、そしてトップチームでテクニカルコーチを務める。
そして2014年にリヴァプールと契約し、ユルゲン・クロップの下ではトップチームからユースまでのスタイルを統括する開発コーチに任命されていた。
若手育成のスペシャリストであり、さらに4~5種類の言語も操ることができるという。愛称はグアルディオラと同じ「ペップ」である。
そして彼は今回オランダ2部に所属しているNECナイメーヘンからオファーを受け、監督として契約することを決めた。
2年半にわたってともに働いてきた上司ユルゲン・クロップは以下のように話し、リンデルスの新たな道を応援した。
ユルゲン・クロップ
「ペップがここを離れる。それにあたって、奇妙に混合された感情について話すことになるね。
まず、我々のコーチングチームにおける価値あるメンバー、そしてこんなに素晴らしい人を失うことは残念だ。
しかし、私は彼がこのチャンスを得たということにとても興奮しており、それが現実を和らげてくれる。ここに残ってくれればどんなにいいかと思うが、彼の道に立ちはだかることは出来ない」