先日行われたワールドカップ予選プレーオフで、スウェーデンに敗れてしまったイタリア代表。
その試合中にウォームアップを命ぜられたデ・ロッシが、監督に対して「オレじゃない、インシーニェを使え」と訴えたという話が大きな話題になった。
試合後にはスウェーデンのチームバスまで祝福と謝罪に訪れたという彼のキャプテンシーには、世界中から称賛の声が上がった。
しかし、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンでプレーしているDFリアム・ロシニアーは、それを全面的に賞賛するのはおかしいと考えているようだ。
リロイ・ロシニアー
「私はデ・ロッシの怒りを感じている。ベンチに座り、苦しんでいるチームを見ているしかない不満。あのような重要な試合で、チームを助けられない無力感と痛み。それはわかる。
しかし、ネガティブな出来事に直面している時に、感情を抑制しようとしなければならない。
選手にとってもコーチにとっても、これは『両刃の剣』である。彼のアクションについては理解するが、選手は監督を尊重する義務がある。
ウォームアップを命ぜられるたびに異なる戦術的理論を訴えるチームがあったら、交代する前に試合は終わってしまうだろう」
「デ・ロッシがやったことは、情熱的で、愛国的で、そしてチームの利益を最大限にしようとするものだ。それはもちろん間違いない。私はそれを最大限尊重したい。私よりも遥かに勇敢な男である。代表チームにいる選手の全てから、そのような情熱を見たいと思っている。
しかし、この物事を解き明かそうとすれば、より実用的なものであるべきで、ロマンチックであってはならないのだ。
もし毎週ドレッシングルームで無秩序なことが行われていたらどうか。チームが機能不全になり、ピッチ上でのチームにもダメージになる。大きな決断を下すことは監督の仕事なのだ。常にそうあらなければならない」