ワールドカップ欧州予選グループBは、スイスとポルトガルのマッチレースという様相を呈している。
両チームが2位以内を確定させた中で、スイスはハンガリー戦、ポルトガルはアンドラ戦を迎えた。
スイスが序盤からゴールを量産していくのに対し、ポルトガルは最下位アンドラ相手に苦戦。前半を0-0で終える展開だった。
しかしその状況を救ったのは、やはりあのクリスティアーノ・ロナウドだった。
ベンチスタートだった彼は後半から途中出場。そして63分、左サイドからのクロスがこぼれてきたところを詰めて先制ゴール!
その後ポルトガルはアンドレ・シウヴァが2点目を決め、2-0でアンドラに勝利。
スイスが9連勝を達成したために1位浮上はなくなったものの、得失点差でリードしているため、最終節の直接対決で勝てばストレートインが決まるという状況になった。
しかも、『RTP』にフェルナンド・サントス監督が語ったところによれば、なんとロナウドは練習でフルメニューをこなせる状況にもなかったというのだ。
フェルナンド・サントス
「多くのことを考えた。よく考えたよ。ロナウドはこの2日間100%練習を出来ていなかったのだからね。
いろいろな要素があって、この決定を下した。試合は複雑で、管理しようと試みた。最高の選択をしようと。
疑問があろうがなかろうが、私たちは勝った!それが重要だ」
「難しいことは分かっていた。人工芝に順応するのは難しく、守備は人数が多い。勢いを失っていた。
ロナウドをピッチに入れなければならなくなったが、すべてのものが改善された。時間は必要だったが、ある時点からは状況をコントロールできた」
万全でないなかで、しかも人工芝のピッチで出場し、重要なゴールを決める。まさにスターだ…。