今週から始まるインターナショナルマッチウィーク。

10日に日本と対戦するハイチ代表は、先月25日にメンバーを発表したが、仏・リーグアンでプレーし、今回の“目玉”の一人でもあった選手が招集を辞退することになりそうだ。

その選手とはエルヴェ・バジール、カーンでプレーする27歳のアタッカーだ。

フランス生まれの彼はギャンガンでデビューした後、アミアンなどを経て2014-15シーズンからカーンに所属。同シーズンにはパリSG相手にフリーキックを決めるなど、30試合7得点という素晴らしい成績を残した。

彼はここ数年、ルーツであるハイチ代表から招集を受けているものの、未だにデビューしていない。この2シーズン、度重なる怪我に見舞われたことが原因であったが、今回はそれに加えて別の理由もあるようだ。

カーンの公式インタビューや、ハイチのサッカーを伝えるサイトなどから彼のコメントを抜粋する。

エルヴェ・バジール(カーン)

「何度か自分自身に尋ねたんだ。

僕は本当に母国の代表のために何かをしたいと思っているよ。でも、現実を見てほしい。アジアとは相当な時差があり、今回は親善試合だということを。

僕にもカーンにも、これからかなり忙しいスケジュールが待っている。僕にとって賢明な選択は、この招集を無視しクラブに集中することだった。

これらは知性の問題さ。僕はこの2年間、怪我に苦しんできた。ここに残ればフィジカル的に良い状態を保つことができる。

(日本への)長旅でこれを破壊させるのは馬鹿げているよ」

なお、バジールの辞退は公式にアナウンスされていないものの、すでに彼の代替としてジミー・サノン(オタワ・フューリー/カナダ)が招集されたことが伝えられている。

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