先週末に行われたブンデスリーガ第3節。

最大のトピックは、絶対王者バイエルンに早くも土がついたことだろう。

バイエルンを破ったのは、昨シーズンのブンデスリーガで快進撃を見せたユリアン・ナーゲルスマン率いるホッフェンハイム。マーク・ウートが前後半にそれぞれゴールをあげ、ホームゲームで金星をあげた。

そんなホッフェンハイムの勝利に陰ながら貢献していた存在が話題だ。

なんと、ボールボーイの素晴らしい“球捌き”がゴールを演出していたというのだ。ブンデスリーガが紹介した、先制点をシーンを見てみよう。

0-0で迎えた27分、バイエルンは最終ラインでマッツ・フメルスがボールに対応。やや余裕があったもののコントロールを誤ったことで、ライン際でボールを大きく蹴り出した。フメルスとしては、少しでもプレーを遅らせる狙いがあったのだろう。

しかし、フメルスをチェイスしていたアンドレイ・クラマリッチはすぐさま近くにいたボールボーイに声を掛けると、その少年もすぐさまボールを手渡す。これが完全に功を奏し、クイックリスタートからウートが後方から走り込んだことで先制点が生まれたのだ。

ブンデスリーガによれば、クラマリッチのスローインからゴールが生まれるまでにかかった時間はわずか3.5秒。まさに電光石火のリスタートだった。

もちろん、フメルスが蹴ったボールはピッチに入っており、ゴールが認められるべきだったかは議論の余地を残す。しかし、バイエルンという絶対的な存在を下すには、11人以外の力も必要であるということがよく分かるシーンであった。

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