近年、目覚ましい成長を見せているイングランドの女子サッカー界。

2015年に行われた女子ワールドカップではイングランド代表が日本代表をあと一歩のところまで追い詰め、先日行われた欧州女子選手権2017でもベスト4入りを果たしている。

また、クラブレベルでは2011年にFA女子スーパーリーグが発足し、アーセナルやチェルシー、マンチェスター・シティ、リヴァプールといった名門の女子チームも参加している。

しかし、その中にマンチェスター・ユナイテッドの名前はない。

なぜ、ユナイテッドほど大きなチームが女子チームを持たないのだろうか?英国『BBC』がその背景について伝えている。

もともとユナイテッドには、女子のジュニアチームが存在していた。

しかし、2005年に入ってそのチームは解散に。女子チーム再設立の可能性について、ユナイテッドはこれまで何度も「検討中」とコメントしてきたという。

そんなユナイテッドの商業部門を統括し、2007年まで役員でもあったアンディ・アンソン氏は、当時の選択についてこう振り返っている。

アンディ・アンソン(元マンチェスター・ユナイテッド役員)

「彼女たち(かつて解散した女子チーム)に対しては、今恥ずかしい気持ちを抱いている。マンチェスター・ユナイテッドは、女子チームの復活を再考しなければならない。

(復活について)弁明もなければ、議論もなかった。それを実現させねばならないよ。

女子チームを閉鎖させる決断は私が役員の座に就いていた時に下ったということを認めるのは、恥ずかしいことだ。

物流的、あるいは商業的に考えて、女子チームを復活させるのが難しいことは理解している。それは困難な決定となるだろう。

しかしながら、女子サッカー界はその成長面において新しいステージに到達しており、マンチェスター・ユナイテッドがそこに含まれないというのは正しいことには思えない」

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