『Guardian』は8日、「ジャンルカ・ヴィアッリは、イタリアとイングランドのサッカーを比較した」と報じた。
かつてイタリア代表FWとして活躍したヴィアッリ。晩年はチェルシーで選手兼任監督を務め、イングランドでも経験を積んだ。
両国のサッカーを熟知している彼は以下のように話し、戦術的で正しいものが楽しいとは限らないという見解をぶつけた。
ジャンルカ・ヴィアッリ
「我々イタリア人は、もっとプレッシャーを感じなければならないよ。『敵』を見ることが必要なんだ。
プレッシャーというのは、期待と精査、そして結果のコンビネーションで生まれるもの。それを受ける経験をしながら成長してきたからこそ、いい管理が出来た。
アントニオ・コンテがイングランドへ来た時、彼はもっと簡単に行くだろうと思っていただろうね。ただ、だからこそ興奮もする」
「プレミアリーグが世界最高のリーグだという人もいる。しかし、ロイ・キーンが『それは洗脳されているだけ』と言っていた。それはわかる。彼は正しい。
しかし、あそこは最も楽しいリーグであるとは言える。私はあそこで選手としても監督としても戦った。ピッチに入った時の雰囲気は、最高だ。
だがサッカーのスタイルはファンの作る雰囲気に影響される。息をつく暇がない。超高速だ。だから多くのミスが出る。
そうだ、それは戦術的な観点で言えば最高ではない。しかし、エンターテイメントとしてはね。
それが、プレミアリーグがプロダクトとして素晴らしい理由だし、多くのお金を集められる要因である。
イタリアサッカーは多くの魅力があるが、同時にもっと成長しなければならないよ。我々はいつもイングランドを揶揄している。しかし、イタリアもああなるべきなんだ。
我々は『奴らはカネを稼いでいる』という。それは正しい。しかしなぜ、彼らはいいプロダクトを用意して海外に売り込めるのか?
もしイタリアのスタジアムがもっと良かったら?暴力が少なかったら?戦術的なことばかりでなく、クリーンな試合に注目したら?」