先週末に開幕を迎えたリーグアン。リール対ナント戦ではこんな出来事があった(再生はYoutube上で)。
後半25分にリールFWアンワル・エル・ガジが、チーム3点目となるゴールを決めた場面。
その直後、彼はユニフォームを脱いで、その下に着ていた白いウェアを見せつけていた。そこには「ヌーリ・34番」と書かれていた。
先日、不整脈で倒れ脳損傷を負ったアヤックスMFアブドゥルハーク・ヌーリの名前と彼の背番号だ。
エル・ガジは今年1月までアヤックスでプレーしており、彼とは元チームメイトという間柄。2人は年齢的にも近かった。エル・ガジはヌーリへのトリビュートとして、その名前と背番号を掲げたのだ。
This goal was for you Nouri.. We are still thinking about you.. and we are still praying!!! ❤️😔 pic.twitter.com/i7nX91Cm7d
— Anwar El Ghazi (@AElGhazi7) 2017年8月6日
アンワル・エル・ガジ(リールFW)
「このゴールは君のためだ、ヌーリ…僕たちは君のことを考え続けているよ…僕らはまだ祈っている!」
ただ、ユニフォームを脱いだことで、エル・ガジは主審からイエローカードを提示されてしまった。
昨年末にシャペコエンセの墜落事故が起きた後、試合中にユニフォームを脱いで犠牲者を悼むTシャツを見せたものの、主審の判断によってイエローカードが免除されたケースがあった。今回はそういったことにはならなかったようだ。
試合は3-0でリールが勝利し、開幕戦を白星で飾っている。
『New York Times』によれば、今夏リールの指揮官に就任したマルセロ・ビエルサ監督は「我々はハイエナジーな試合をした。速いリズムだったし、ファウルもわずかだった。フェアな結果だね」と手応えを口にしていたそうだ。