先週末に開幕を迎えたリーグアン。リール対ナント戦ではこんな出来事があった(再生はYoutube上で)。

後半25分にリールFWアンワル・エル・ガジが、チーム3点目となるゴールを決めた場面。

その直後、彼はユニフォームを脱いで、その下に着ていた白いウェアを見せつけていた。そこには「ヌーリ・34番」と書かれていた。

先日、不整脈で倒れ脳損傷を負ったアヤックスMFアブドゥルハーク・ヌーリの名前と彼の背番号だ。

エル・ガジは今年1月までアヤックスでプレーしており、彼とは元チームメイトという間柄。2人は年齢的にも近かった。エル・ガジはヌーリへのトリビュートとして、その名前と背番号を掲げたのだ。

アンワル・エル・ガジ(リールFW)

「このゴールは君のためだ、ヌーリ…僕たちは君のことを考え続けているよ…僕らはまだ祈っている!」

ただ、ユニフォームを脱いだことで、エル・ガジは主審からイエローカードを提示されてしまった。

昨年末にシャペコエンセの墜落事故が起きた後、試合中にユニフォームを脱いで犠牲者を悼むTシャツを見せたものの、主審の判断によってイエローカードが免除されたケースがあった。今回はそういったことにはならなかったようだ。

試合は3-0でリールが勝利し、開幕戦を白星で飾っている。

『New York Times』によれば、今夏リールの指揮官に就任したマルセロ・ビエルサ監督は「我々はハイエナジーな試合をした。速いリズムだったし、ファウルもわずかだった。フェアな結果だね」と手応えを口にしていたそうだ。

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