『ESPN』は21日、「MLSにおけるデイヴィッド・ベッカムの10年」という記事を掲載した。
2007年1月11日にベッカムがLAギャラクシーと契約し、アメリカ・メジャーリーグサッカーに移籍。世界に衝撃が走った。
そして7月21日に記者会見を行い、正式にチームと合流。世界中のメディアの注目を集め、まさにベッカム・フィーバーとなった。
記事内ではその時のことについて多くの関係者が語っているが、当時LAに所属していたアラン・ゴードンとカイル・マルティーノは、緊張の出会いからイタズラをやりあうまでになったという変化を明かした。
アラン・ゴードン(現コロラド・ラピッズFW)
「或る種の衝撃だったね。そんなことが起こるとは思ってもいなかった。
そこには8人がいて、僕も含めて皆自分のロッカーの前に立っていた。
ベッカムが部屋に入ってきて、我々は皆何が起こっているのか気付いたんだ。
そして、ベッカムは全員と握手し始めた。僕も彼の手を握って、緊張が一気に溶き解されたね。部屋は笑いに包まれ、いい雰囲気になった。
ぎこちない雰囲気だったけど、それは消えたよ。それが我々を助けてくれたし、おそらく彼の助けにもなった。ホッとしたし、一緒に歩むことが出来た」
カイル・マルティーノ(現解説者)
「奇妙な感じだったね。皆神経質だった。中でもデイヴィッドは特にね。しかし、彼がどれだけ神経質になっているのかを見られたことで、緊張は緩んだよ。
アランは皆がやりたかったことをやってくれたんだ。『どんな大きな契約だったんだ?スゴイね。ようこそ』と言ったんだ」
「ベッカムはジョークが好きだったよ。例えば練習に行っているとき、彼は僕のロッカーをダクトテープで閉じたんだよ!
誰かが言っていたんだ。『ああ、デイヴィッドがやってた』と。
だから、僕は次の日、デイヴィッドが出て行った後にね…。彼はいつも完璧にロッカーを整理しているんだ。そして、いつもその前にスリッパを置くんだ。
僕はそれを床に接着しておいたんだよ。考えてもみてくれ、彼はLAギャラクシーで何百万ドルをもらっていた。僕は辛うじて10万ドル(およそ1110万円)の人間だった。
しれっとしていることが出来なかったから、部屋を出ていたよ。ベッカムはそれを履いて、歩こうとしてうつ伏せに倒れたんだ!」