前回に引き続き、今稿でも森岡亮太の独占取材の様子をお届けする。
今回は、日本代表で感じた壁、そして、自身が追い求める理想像が話題に中心に。これまで明かされたことがない秘話を含め、必見のエピソードばかりとなった。
カレン(以下、――):ベフェレンへの移籍の話に戻りますが、Jリーグ復帰の可能性はなかったのでしょうか?
森岡亮太(以下、省略):今の自分にその選択肢はなかったですね。今は海外でのプレーを考えているので。ヴィッセル神戸はずっと気に掛けてくれているのですが…。
――ヴィッセル神戸の動向は今も追っていますか?
試合結果はチェックしてますよ。後は、SNSに試合の動画が上がっていたら見てます。やっぱり、気になりますね。僕がいた頃からけっこうメンバーは変わっていますが。
――とは言え、岩波拓也選手など、仲の良い選手もまだ在籍していますもんね。
はい。タクはずっと試合に出続けているので、代表に入って欲しいですね。能力がすごく高いセンターバックなので。
――センターバックと言えば、海外のトップレベルでは、「強くて、速くて」という選手がゴロゴロいますよね。
まぁ、海外はトップレベルじゃなくても平気でいますよ(笑)何ていうか、「下手でもなんとかなる」っていう選手が多い印象はありますね。例えば、(カルレス・)プジョルとか。彼なんかは、速さや上手さはそこまで感じませんでしたが、とにかく強かった。そして、何よりも闘える。ああいう選手が海外では本当に多いです。
――そのようなタイプの選手は対峙するとやり辛いですか?
んー、どうでしょう。ガツガツくるようなタイプは一人で時間を作れなくなるだけなので、味方のサポートがあれば何とかなりますね。
――日本ではあまり見かけないタイプのディフェンダーたちを相手にしながら、ポーランドでは一人で仕掛けるシーンも増えた印象です。「レベルが上がった」という表現が適切かどうかはわかりませんが…。
自分の中では「昔の形に戻ってきたな」っていう感覚ですね。元々こういうプレースタイルだったし、ずっとこれでやってきました。それがプロに入って、サポート寄りに変わっていった感じですかね。