『Guardian』は12日、「レスター・シティのオーナー企業であるキングパワー・インターナショナルは、タイ政府から14億バーツ(およそ467億円)の不正を訴えられた」と報じた。
レスターのオーナーであるヴィチャイ・スリヴァッタナプラバが所有し、クラブのシャツスポンサーも務めているのがキングパワー・インターナショナル。
空港の免税店から事業をスタートさせ、それから国でも最大クラスの小売チェーングループを作り上げた企業である。
訴えられたのは、その空港のフランチャイズ権に関する料金の支払いに関する不正である。
もともとの契約は2006年に結ばれたもので、キングパワーは収入の15%を政府側に支払うという形であったという。
しかしその後キングパワーと空港の関係者が結託し、この割合を3%にまで不正に引き下げていたとのことだ。それによって政府が被った損害は14億バーツにのぼっているという。
今回訴えられたのはキングパワーやタイ空港公社の職員など合わせて20名以上。裁判は25日からスタートする予定である。
なお、プレミアリーグの規則においては、有罪判決を受けた者が30%以上の株式を取得することが禁止されている。
しかしヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ、その息子のアイヤワットらは個人的に訴えられてはいないため、直接的に裁判の影響がサッカーに出ることはない。
ただ、キングパワーが大きな額の賠償金を支払うことになった場合、間接的にレスター・シティの経済に影響はあるかもしれない。