セリエAとコッパ・イタリアの2冠を成し遂げたユヴェントス。今季もその守備陣は強固だった。
そのなかで、36歳になったイタリア代表DFアンドレア・バルザーリは出場数こそ減らしたが、起用されればさすがのプレーを見せた。
バルザーリはマッシミリアーノ・アッレグリ監督にとっては秘蔵っ子といえる存在だ。2人の関係は2000年のピストイエーゼ(当時3部)時代から続いている。 当時33歳だったアッレグリはまだ現役としてプレーしており、2人はチームメイトの間柄だった。
その当時の秘話をアッレグリが明かした。『Sky Sport Italia』によれば、ポジションのコンバートを提案していたようだ。
マッシミリアーノ・アッレグリ(ユヴェントス監督)
「自分はキャリアの終わりに差し掛かっており、ほぼ元選手のようなものだった。
一方、彼(バルザーリ)はキャリアを始めたばかりで、中盤でプレーしていた。
彼にこう言ったんだよ。もしそのプレースタイルのままなら、絶対に3部以上ではプレーできないだろうってね。
もし違うキャリアを望んでいるなら、変わらなければいけないと伝えた。15メートル下がる(DFに転向する)必要があるって」
現役時代のアッレグリのポジションはMFだった。その眼から見て、CBのほうがフィットすると感じていたようだ。さすがの慧眼というべきだろうか。