『La Repubblica』など各メディアは10日、「イタリア・セリエAの放映権契約が、2018年から大幅に下落する可能性がある」と報じた。
メディアとの間で2018年までの放映権契約を結んでいるセリエA。リーグ機構はその後さらに収入増を狙っており、2018年夏からは年間10億ユーロ(およそ1226.8億円)を目指している。
それに向けて先日放映権のオークションが行われ、5つのパッケージに分けて入札が募集された。
しかし、これまでセリエAの放映を担当してきたMediasetが、イタリアサッカー協会の方針に対して反対の声をあげ、入札を拒否。
彼らはカルロ・タヴェッキオ会長が試合数削減、チーム数削減などを目指していることに対して抗議しており、現段階では入札できないと判断したようだ。
その結果、5つのパッケージのうち4つに対してSky ItaliaとPerformから入札があったものの、それらは協会が希望する価格を大きく下回ったという。
唯一協会側の最低希望額を超えたのはパッケージA(ユヴェントス、ナポリ、ミラン、インテル+昇格3チームの衛星放送権)で、2億3000万ユーロ(およそ282.2億円)の入札があった。
しかしパッケージD(ローマ、ラツィオ、トリノ、フィオレンティーナなど12チームの独占権利)に至っては、最低額4億ユーロ(およそ490.7億円)に対して2億1000万ユーロ(およそ257.6億円)しか入札されなかったという。
イタリアサッカー協会はこれを受けて、「セリエAの価値が反映されていない」として、契約に向けた個別の交渉は行わず、新たなオークションで別の入札を求めることにしたとのことだ。
2018年夏までの放映権料は9億4300万ユーロ(およそ1156.9億円)であったため、現在の入札額では半分以下。イタリアサッカー協会は11月までの間に新しいオークションを構成し、これまでの額を上回る契約を勝ち取ろうとしているようだ。