現地時間の6月8日に開票が行われたイギリス総選挙。

当初の予想では圧勝するかと思われていた保守党が単独過半数を割り、EU離脱交渉を強力に進めようとしていたテリーザ・メイ首相は政権にとどまれるかすら危ぶまれている。EUに残る大陸諸国やアイルランドとの「労働市場」の問題は、サッカー選手の移籍にも影響を与えるかもしれない。

さて、その裏でこの「ダービーマッチ」が繰り広げられていた。BBCの日本語版サイトにできた総選挙特集ページには、こんなキャプションが付いた写真が掲載されていた。

『8日午後10時に投票が締め切られると、英国各地の集票センターには続々と投票箱が到着した。通常はサンダーランド選挙区が結果を発表する一番乗りだが、今回はニューカッスル選挙区がサンダーランドより早く、午後11時に結果を発表した』

(※記事はイギリスの夏時間で書かれている。日本時間にすると、9日午前6時に投票締め切り、7時に結果発表だった。)

プレミアリーグのファンなら、この組み合わせにニヤリとしただろう。そう、ピッチの外側でもこの2つの街は「ダービー」を戦っていたのだ。

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