『CNN』は5日、「カタールワールドカップ最高執行委員会事務総長のハッサン・アル・タワディ氏は、大会予算を40〜50%削減したと明かした」と報じた。
2022年にワールドカップの開催を控えているカタール。スタジアムや練習設備などインフラに80億〜100億ドル(およそ8860億~1兆1070億円)の費用がかかると予想されていた。
しかし、アル・タワディ氏によれば、それらの予算は徐々に削減されているという。
ハッサン・アル・タワディ
「カタール2022の運営モデルに合致する新設スタジアムの数について、FIFAとの間で最終的な合意には至っていない。確定させるために議論を続けている。
我々は8基のスタジアムの計画を進めており、議論が進めば他にも建設される可能性はある。
これは財政的な責任を果たした結果であり、原油価格の下落によるものではない。計画は順調だ。インフラの面でも予定通りに進んでいる」
なお、近年原油や天然ガスの価格が低迷しているため、産油国の財政は悪化していると言われており、カタールも当然例外ではない。湾岸協力会議(UAE・バーレーン・クウェート・オマーン・カタール・サウジアラビア)6カ国は、2018年から5%の付加価値税を導入することが決まっている。
しかしながら、カタールがワールドカップの予算を削減したのはその影響ではなく、当初計画された12の新スタジアムの一部が必要なくなったことによるものだという。