サッカー関係の仕事に転職したい!
フットボールウェブマガジンQolyでは、世界中のあらゆるサッカーニュースをお届けしているが、今回は少し趣向を変えてサッカーの【仕事】について解説しよう。
「日本一熱いサッカーファンが集うメディア」と一部から評価を頂いているQolyの読者の中には、おそらく「今の仕事を辞めてサッカーに携わる仕事に就きたい」と思っている人も多いのではないだろうか。
「好きなことで、生きていく」とは、Youtuber(ユーチューバー)を表した有名なキャッチコピーだが、誰しも自分が心から好きな分野に携わる仕事ができれば、やりがいを感じて毎日を過ごせるはずだ。
「サッカーで生きていく」というとJリーガーを始めとしたプロサッカー選手が真っ先に思い浮かぶが、それ以外に一体どんなものがあるだろうか?
また、そんな仕事に就くためにはどういった形で転職活動を行えばいいだろうか?
そんな疑問に答えるべく、今回の記事をしたためた。
まずは「サッカー関連の仕事にどんなものがあるのか?」を紹介しよう。
Jリーグクラブ フロントスタッフ
サッカー関連の仕事に転職したい人にとっては憧れの職業の一つと言えるのが、Jリーグクラブのスタッフだろう。
当然ながらサッカークラブも一つの企業であり団体である。そのため、クラブ内には営業、経理、広報、人事、総務などなど、一般企業と同じように各部署が存在するものだ。そして、それらバックオフィスの仕事を一般的にはフロントスタッフと称される。
Jリーグクラブのスタッフといえば、サッカー経験者ばかりというイメージもあるが、実際は未経験者も多く働いているのが実情。「サッカーは観る専門」という人でも転職できる仕事である。
なお、代表的なフロントスタッフの部署は以下のとおり。
営業
スポンサー企業の新規開拓や既存スポンサーへのルート営業を行う。
広報
テレビ・新聞・雑誌などのマスコミ対応を行う。Qoly編集部が最も多く関わる部署だ。
企画
チームのグッズ制作を担当する商品企画や、イベント企画など。
運営
ホームゲームの運営全般を取り仕切る。
Jリーグクラブ フロントスタッフに求められるスキル
前述したように、フロントスタッフは必ずしもサッカー経験者である必要はない。何よりも必要ななのはサッカーやクラブに対する愛情だ。
例えば現在は一般企業で営業職に就いている人が、Jリーグクラブの営業に転職したいのであれば、「なぜJリーグクラブでないとダメなのか?」、「なぜクラブでないとダメなのか?」といった質問は必ず面接でもされるはず。
そういった質問に自信をもって答えられるためには、高いモチベーションが必要となるだろう。
サッカースクールスタッフ
サッカー関係の仕事と言えば、多くの人がまず最初に思い浮かぶであろう仕事がサッカースクールのコーチ。
サッカースクールの運営形態は様々だが、その多くは子供たちの育成を目的としている。
つまりは、「プロサッカー選手を目指す少年少女を育て、未来の日本サッカー界の発展に大きく貢献できる」職業である。
サッカースクールスタッフに求められるスキル
Jリーガーのセカンドキャリアや、惜しくもプロサッカー選手になることができなかった元経験者にとってはメジャーな仕事だ。
そのため、サッカー経験者で、選手としての技術があることが必須と思われがちだが、それよりも重要視されているのが子供たちへの指導力だ。また、保護者とのコミュニケーションも多く発生するため、対人能力が問われるケースは多い。
さらに、公認キッズリーダーなど、日本サッカー協会公認ライセンスの所持を歓迎条件とするスクールも多い。
これらは必須ではないが、取得していれば大きなアピールポイントになるだろう。
スポーツメーカー社員
サッカーのプレーから少し離れて「サッカー業界を支える裏方」としての仕事に焦点を当てよう。
ユニフォーム、スパイク、ボールなどを製造販売しているメーカーといえば、有名なメーカーだけでもいくつか思い浮かぶだろう。
そんなスポーツメーカーの仕事も、サッカーの楽しさを普及する、立派な「サッカー業界の仕事」の一部だ。
例えば販促の仕事であればサッカーグッズのプロモーションを担当したり、イベントを企画することもある。ショップの販売員として、サッカーを楽しむ人たちに商品を届けることもできるだろう。
また、スポーツメーカーでは社内の部活動も活発で、同じサッカー好き・スポーツ好きが集まる環境であることも魅力と言える。
社内でステップアップを果たせば、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシと言ったような、超大物選手との仕事も実現できるはずだ。
スポーツメーカー社員に求められるスキル
転職する職種にもよるが、一流メーカーともなれば立派な大手企業で、就職は難関が予想される。
これまでの仕事での経験や実績を基に、ハードルの高い選考に挑んでほしい。
もちろん、スポーツを愛する人のみに門戸が開かれる世界であるため、自身のスポーツ経験やスポーツ愛をしっかりとアピールすれば、チャンスは手に出来るはずだ。
フットサルコート運営スタッフ
休日を使ってフットサルを楽しむ読者の皆さんも多いだろう。
そんな皆さんが普段使うフットサルコートにも、スタッフが大勢働いている。
受付や用具の手入れなど、フットサルコートの運営に関わる仕事を担う仕事だ。また、コートによってはキッズスクールのコーチと運営スタッフを兼務する場合もある。
フットサルコート運営スタッフに求められるスキル
今回ご紹介した職種の中では、比較的、転職難易度は低い仕事といえる。
直接、利用者と接することが多い仕事であるため、人と接することが好きな人材が求められるとともに、スタッフがチームで動くことが多いため、協調性も必要だ。
スポーツライター
そして何を隠そう最後に紹介するのは、我々Qoly編集部のメンバーにも代表される、サッカーメディアのスポーツライターだ。
かつては新聞や雑誌に限られていた表現の場は、WEBメディアにも大きく広がり、企業の規模も様々。大手出版社の傘下であったり、Webメディア単独で事業を進めていたり、副事業として運営していたり、就職時には事業の形態を聞いておくことをオススメする。
スポーツライターに求められるスキル
常にサッカー界の動向をキャッチする情報収集能力と、文章作成能力が求められる。さらに、グローバルなスポーツを取り扱っているので、語学能力の有無は実作業の面で大きな影響を与えるスキルだ。
また、サッカー選手を始めとするサッカー関係者への取材を行う機会もあり、コミュニケーション能力も必要だ。良い記事を書くことと良い話を引き出すことは全く別物であり、良い関係を構築できるかどうかが重要である。
ただ、仕事を飛び越えての交友も起こりやすく、いつの間にか「●●選手とはプライベートでも仲良しです」ということも実はよくあったりする。
しかしとにもかくにも、我々サッカーライターにとって最も必要な資質は「人生のすべてをサッカーに捧げてもいい」と思えるほどの情熱だろう。
体力的にハードな仕事ではあるが、情熱があれば乗り越えられる。実際にやっている筆者が言うののだから間違いない。
サッカー関係の仕事の探し方
実際に転職活動を進める上で大切な、仕事の探し方についてもご紹介しよう。
サッカーやスポーツ関係の仕事を志望する転職者は多く、競争率も非常に高い。
また、上に挙げたように一口にサッカー関係の仕事といっても、その職種や転職先は多岐に渡るため、一般的な転職サイトなどで自身の希望に合う企業を探すのも、なかなか骨が折れる作業だ。
こういった「就職の難易度が高い」「自分にマッチする転職先の選定が大変」といった場合は、転職エージェントの積極利用をおすすめする。
一般的な転職サイトのように、自らサイト上で検索をかけて転職先を探すのではなく、担当エージェントに希望を伝えて求人を紹介してもらうタイプの転職サービスだ。
面接や応募書類のアドバイスを受けたり、企業へ紹介を行ってもらうことで、自力の転職活動よりも合格確率は高まる。
スポーツ関係の求人を多く扱う代表的な転職エージェントは以下のとおりだ。
体育会出身者限定のスポーツ転職エージェント「アスリートエージェント」
スポーツ業界の転職案件がもっとも多いのが、体育会出身の人材に特化した転職エージェントの、アスリートエージェント。日本で数少ない「アスリート限定」の転職サービスだ。
スポーツ業界への転職をはじめ、体育会出身者やスポーツ経験者を重用する企業への仲介を行っている。
※ただし、「紹介先は基本的に東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県の職場のみ」「体育会出身のみが利用可能」であるため、対象外地域の仕事を探している人や、非体育会出身者でスポーツ関係の仕事に転職したい人は、下記マイナビの利用がおすすめだ。
転職業界大手!Jリーグチームスタッフへの紹介実績もあるマイナビ
CMなどでもおなじみ。これまでお世話になったことがある人も多いであろう、転職業界大手のマイナビだが、実はスポーツ関係の求人を多く扱っている転職エージェントでもある。
過去には某Jリーグチームスタッフの求人も扱っており、実績も充分だ。
紹介してもらえる求人のほとんどが、一般には公開されない非公開求人であるため、他社にはない求人が多く存在する。
どんな形でサッカーに関わるのか?を考えて良い転職を
「サッカーに携わる仕事」という観点で考えれば、上記で挙げた以外にもたくさんの転職先が考えられる。
Jリーグチームのスポンサー企業でクラブをサポートすることも、広告代理店でサッカービジネスに関わることも、通訳として選手をサポートすることも、スタジアムでサポーターたちと直接触れ合うことも…すべてサッカーに携わる仕事の一部だ。
「あなたはどんな形でサッカーと関わりますか?」
視野を広げて、ぜひ自分自身の道を切り開いていただければと思う。