『France Football』など各メディアは、「FIFAは、マリサッカー協会を資格停止処分とした」と報じた。

先日から混乱が続いているマリサッカー協会。フレデリック・カヌーテやセイドゥ・ケイタらを輩出したアフリカの強豪の一つであるが、8日に大きな事件が起こった。

マリの政府機関であるスポーツ省(およびスポーツ大臣)は、サッカー協会の執行委員会を解散させ、役員を解雇するという判断を下した。

しかし、FIFAの規則においては各協会が政治的権力から独立していることが義務付けられており、政府の要求による役員の解雇は違反となる。

FIFAはそれを問題視していることを発表するとともに、政府による干渉を停止するよう要求していた。

しかし、マリ政府がそれに対して動くことはなかったため、FIFAはマリサッカー協会に対して資格停止処分を言い渡した。

その結果、すべての年代におけるマリ代表チーム、ならびにマリ国内のすべてのクラブチームに国際大会の出場が禁止されることになった。

他にも、FIFAやCAF(アフリカサッカー連盟)による援助プログラムの資金も停止されるため、経済的な面でのダメージもかなり大きくなる。

マリ代表はこのあと6月にアフリカネイションズカップ2019予選、7月にアフリカン・ネイションズチャンピオンシップ2018予選、そして8月にW杯予選を控えている。

それまでに事態が改善されなかった場合、チームはそれら全てに出場することが不可能となる。

なお、マリからCAFコンフェデレーションズカップに出場している2つのクラブ、ジョリバとオンゼ・クレアチュールも大会から追放されている。

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