現在開催中のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。侍ジャパンこと野球日本代表は、オランダ代表との第2ラウンド初戦を本日戦う。
Halfway through in Seoul, The Netherlands leads 3-0. #WBC2017 pic.twitter.com/hpCm90k4wP
— WBC Baseball (@WBCBaseball) 2017年3月7日
オランダ代表は第1ラウンドで韓国を5-0で撃破するなど2勝1敗の2位で突破してきた。そして、3試合全てで4番を任されたのは、東京ヤクルトスワローズに所属するウラディミール・バレンティンだ。
2013年大会に続くWBC出場となったバレンティンだが、彼はオランダ本土の出身ではない。カリブ海に浮かぶオランダの構成国であるキュラソー島の生まれだ。
キュラソーは島としては小さくその面積は448平方kmほどしかない。これは鹿児島県鹿屋市とほぼ同じ大きさだ。そこに14万人以上の人々が暮らしているとされている。
そして、今回もオランダ代表にはキュラソーにルーツを持つ選手が少なくない。ニューヨーク・ヤンキースに所属する内野手ディディ・グレゴリウスも生まれはオランダだが、祖父がキュラソー出身で彼自身もキュラソーで育ったという。
そして、キュラソーといえばサッカー界にも関連する人物は多い。
アヤックスで育成されオランダ代表経験も持つニューカッスルのDFフルノン・アニタなどは、バレンティンと同じキュラソー島のウィレムスタットの生まれだ。
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— Newcastle United FC (@NUFC) 2017年3月3日
そのほか、プレミアリーグのスウォンジーに所属していたMFケミー・アフスティーン、フェイエノールトなどでプレーした経験を持つDFシファルト・スプロッケル、横浜F・マリノスのMFクエンテン・マルティノスもキュラソー島の出身者だ。
そして、興味深いのはサッカーの場合、オランダ代表とは別にキュラソー島代表チームが存在するという点だろう(かつてはオランダ領アンティル代表)。
現在のキュラソー島代表には、GKエロイ・ローム(フィテッセ)、DFクコ・マルティナ(サウサンプトン)、MFレアンドロ・バクーナ(アストン・ヴィラ)らオランダ出身の実力者たちも名を連ねている。
また、PSGでディレクター職にある元オランダ代表FWパトリック・クライファートもキュラソーにルーツを持つ選手。彼の母親がキュラソー島の出身者ということもあり、キュラソー島代表チームの監督になったこともある。