名古屋グランパスを退団し、今季から京都サンガでプレーしている田中マルクス闘莉王。
モンテディオ山形との開幕戦では自身のファウルからPKを与え敗れるなど後味の悪いものとなったが、先週末に行われた徳島ヴォルティスとの第2節では一躍ヒーローとなった。
0-0で迎えた90分、京都は後方からの長いフリーキックをケヴィン・オリスが頭で落とすと、闘莉王がこのボレー!
闘莉王は3枚の交代枠を使い切った後に右足を負傷し、終盤からは前線に上がってプレーしていた。「交代枠があったら交代していた」と話すほどの怪我であったが、ここぞという場面でこれだけのシュートを打てるのは流石だ。
闘莉王がJリーグの舞台でゴールするのは、名古屋グランパス時代の2015年9月以来およそ1年半ぶり。アシストをしたケヴィン・オリスも192cmと高さがあり、闘莉王とのセットは今季のJ2において脅威となるだろう。
劇的なゴールで勝利に貢献した闘莉王だが、試合後には「自分たちのサッカーがなかなかできていない」と振り返り、「簡単な道のりじゃないというのは分かっているし、今日も勝ったけど、まだ不細工な試合をしている。どちらかといえば相手の方がきれいなサッカーだった」とチームのパフォーマンスに納得していない様子だった。