大相撲の初場所は大関の稀勢の里が14勝1敗で初優勝を飾り、横綱への昇進を決めた。
初土俵から所要89場所での優勝は史上4番目、30歳6か月での横綱昇進は先代師匠の故・鳴戸親方(元横綱・隆の里)の30歳9か月に次ぐ昭和以降7番目に遅い記録になるという。
サッカー界において、科学技術が発達した昨今では晩年を迎えてトップフォームを維持する選手も珍しくないが、ピークが20代半ばから後半であることに大きな変化はなく、30歳を過ぎてから頂点を極める者は限られている。
そこで今回は稀勢の里の19年ぶりとなる日本人横綱誕生を祝福し、「30歳を過ぎてバロンドールを初受賞した6選手」をご紹介しよう。
スタンリー・マシューズ
国籍:イングランド
バロンドール受賞時:41歳(1956年)
「ドリブルの魔術師」と呼ばれたイングランド史上に残るウィンガー。
17歳でプロデビューし、引退はなんと50歳!戦争中を除く現役生活33年の中で一度も警告を受けた事がないというジェントルマンにして、通算800試合以上に出場した鉄人プレーヤーであった。
そんな彼が記念すべき第一回のバロンドールを受賞したのは41歳の時。一説には実力の割にほとんどタイトルと縁がなかった彼のために同賞が創設されたとの声もあり、現在までで最高齢の受賞者となっている。