『FourFourTwo』は、「アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、現代サッカーにおけるローン移籍のシステムに苦言を呈した」と報じた。
現代サッカーでは多くの選手を他のクラブにローンで放出するケースが一般的になっている。チェルシーは特に38~40名もの若手を貸し出しており、その手法にはローンに出ている選手自身から批判もある。
チェルシーはおかしい?貸出先で活躍のトラオレがボヤく https://t.co/8F4dW8M4d2
— Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2016年11月5日
ヴェンゲル監督はクラブ公式マガジンに対して以下のように話し、これらのシステムを変えることが必要だと語った。
アーセン・ヴェンゲル
「ローンで選手を修行に出すシステムは、現在のサッカーの中で大きな問題の一つである。
選手に対して大きなお金を投資してきた。なぜなら、先にどんどん使っておけば、20歳になった時にあまり多くの額を使わなくてすむからだ。
そのために起こっているのが、選手の『備蓄』だ。これは正しくないよ。
ここで、そして他で起こっているローン移籍の数を見てみればいい。システム全体でもう一度考え直す必要があるよ。
我々はそこにふたつの解決方法を持っている。第一は選手の開発を続けること。第二には投資を安全なものにすること。正しいかどうかはともかく、それはクラブの自然な反応だ」
(システムをどのように変更するべき?)
「おそらく、リーグ・ワン(3部)の幾つかのクラブにはセカンドチームとしての役割をこなせるかもしれないが、視野に入れられる選手の数には制限がある。
ユースチームでは、全ての有力な若手選手がリッチなクラブに行くという形で組織されている。密集するのは、彼らの開発のチャンスが減少することに繋がる。
したがって、最高の若手選手を均等にシェアするシステムにしなければならない。ただ、これは難しいことだ。
なぜなら、開発はいい選手の集中に依存しているからだ。有力な少年をともにプレーさせることで、さらに良い選手になっていくチャンスが増える」