20日、『Guardian』など各メディアは、「ナイジェリア女子代表チームは、立てこもりを止めることを拒否した」と報じた。

先日から大きな問題になっているナイジェリア女子代表、通称「スーパー・ファルコンズ」の立てこもり。

カメルーンで行われたアフリカ女子ネイションズカップで優勝を果たした彼女らであるが、ナイジェリアサッカー連盟からボーナスと手当が全て支払われるまで帰国しないと宣言。アブジャのホテルに立てこもって抗議した。

先日政府からの120万ドル(およそ1.4億円)の資金援助が行われ、ナイジェリア連盟は「支払いを行った」と公式発表。問題は解決したかと思われた。

ところが、それからわずか1日で状況は再び変化した。女子代表チームはこれに対して「報酬が全て支払われていない」と宣言し、立てこもりを続けることにしたという。

今回支払われた手当はアフリカ女子ネイションズカップのものであり、彼女らは予選での手当とボーナス、さらにキャンプ時の手当が支払われていないと通告したのである。

彼女らは各選手一人ひとりに2万3650ドル(およそ277万円)の報酬を要求しており、現在のところそれに値する額にはなっていない。

ある選手は以下のように語り、支払いの約束はあるが誰も信用していないと明かしたという。

匿名の選手

「選手の数名は立てこもりを止めるよう警告を受けているが、全員が完全な報酬を手にするまでホテルを離れることを拒否している。彼女らはもはやこれ以上信用していない。

政府、ファン、メディアには感謝している。我々の報酬のために奔走してくれた。政府はその一役を担ってくれた。後は他の当事者次第である」

また、ナイジェリアでは現在また重要な金銭スキャンダルが発生している。メディアによって、FIFAからの助成金がストップされていることが明らかにされたのだ。

その理由は、『ナイジェリアに支払われた開発援助のうち80万2000ドル(およそ9000万円)が適切な書類なしに使われている可能性がある』として、FIFAが調査を要求しているからであるという。

スポーツ大臣のソロモン・ダラング氏はサッカー連盟に対して会計の透明性を求めるとともに、評価の高い監査法人を入れることを要求した。

なお、この疑惑に対してナイジェリアサッカー連盟は「その資金の動きについては既に監査を受けている」と宣言。政府との対立も深まっている状況にある。

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