元Jリーガーを含め71人もの尊い命が失われたシャペコエンセの航空機墜落事故。
各方面で支援の動きが広がるなか、『Globo』が新たな情報を伝えている。
それによれば、選手の遺族を支援するために、ブラジル対コロンビアの親善試合が行われることになりそうだという。
サッカー的に両国には因縁ともいえる間柄にあるが、CBF(ブラジルサッカー連盟)はすでに開催を決定したとされている。まだ予定段階だが、日程は来年の1月22日(日曜)、会場はマラカナンになりそうだという。
ただ、開催に向けては課題もある。
1月にFIFAの国際Aマッチデーは設定されておらず、クラブ側に選手派遣の義務がない。欧州主要リーグはシーズン真っただ中(ブンデスもちょうどウィンターブレイクが明ける)、中国リーグはオフ、ブラジルリーグはプレシーズンだがアメリカでの大会に参加するチームもある。そういった事情のため、試合開催に向けて大きな懸念があるとされている。
ひとつの案として、選手たちは土曜日の夜に集合し、翌日曜の試合後すぐに所属クラブへ帰るというものも浮上しているようだ。
ただ1月22日という日付も決定ではなく、現時点で最もありえそうな日取りだという。CBFとしては遅くとも2月までには試合を行いたい意向があるそうだが。
そして、試合会場が地元シャペコではなくマラカナンで予定されているのは、より多くの収益をあげて遺族を支援するためのキャパシティ的な観点からだそう。
懸念もあるとはいえ大きな意義と意味のある試合になるはずで、今後の進展が注目される。