世界各地で行われたワールドカップ予選。北中米カリブ海(CONCACAF)では現地時間の15日に最終予選の第2節が行われたが、アメリカ代表が敵地で中米コスタリカに歴史的な大敗を喫する波乱があった。

試合は0-0のまま進行したが、前半44分、クリスティアン・ボラーニョスの左サイドからのクロスをヨハン・ベネガスが頭で合わせコスタリカが先制に成功。後半に入り、69分には右サイドを侵入したブライアン・ルイスのクロスを、今度はボラーニョスが合わせて2点目を決める。

これで意気消沈したアメリカに対し、コスタリカは元アーセナルのジョエル・キャンベルが74、76分と立て続けに2ゴールを決めて突き放し、4-0で大勝した。

コスタリカは今年のコパ・アメリカ・センテナリオのグループステージでアメリカに0-4と敗れていたが、そっくり「リベンジ」した形。また、アメリカに対する最大得点差での勝利となり、FIFAは「歴史的!コスタリカのサポーターにとって忘れられない夜だろう」と伝えた。

一方のアメリカはこれで先日のメキシコ戦に続いて最終予選2連敗。もともとコスタリカとのアウェイ戦はこれまで9試合未勝利だったが、歴史的な大敗により最下位に転落している。

進退問題への発展が避けられない状況となったアメリカ代表のユルゲン・クリンスマン監督は、「(敗戦は)この10日間に起きたことを反映している。それは苦い瞬間だ」と語った。

主張の是非は別として、ドナルド・トランプ氏の次期大統領就任決定により分断されてしまったアメリカ合衆国。サッカーチームもその影響を受けてしまったのだろうか。

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