11日、アジアサッカー連盟(AFC)は「アル・ナスルに所属していたFWヴァンデルレイに対し、3ヶ月の出場停止と1万ドル(およそ106万円)の罰金を言い渡した」と発表した。
ヴァンデルレイ・サントス・モンテイロ・ジュニオール、通称『ヴァンデルレイ』は1988年生まれの28歳。
ポンチ・プレッタのユース出身で、その後クルゼイロやフラメンゴなどの強豪でもプレーしたストライカーだ。2011年に中東へと渡り、アル・アラビ(カタール)、アル・シャルジャに所属して得点を量産した。
それによって高い評価を受け、今年の夏にUAEの強豪アル・ナスルに加入。9~10月に行われたACLの準々決勝アル・ジャイシュ戦にも出場し、2ゴールを決めていた。
しかし、彼はこの時インドネシアの国籍で登録されており、アジア枠での出場だった。
これに対して異を唱えたのが、なんとインドネシアの政府。「ヴァンデルレイがニセのパスポートを使用している」とAFCに訴え、その調査が行われていた。
その結果AFCはパスポートの偽造が行われていたことを確認し、ヴァンデルレイには3ヶ月の出場停止と1万ドルの罰金、アル・ナスルには2年間のACL出場禁止という厳しい処分が言い渡されることになった。
AFCやFIFAでは近年継続的に選手のプレー資格について調査を進めており、2018年ワールドカップ予選ではあの東ティモールが警告を受けた。現在彼らはあらゆる大会でブラジル出身の選手を使っていない。