2010年からサガン鳥栖でプレーし、今季が在籍7シーズン目になるMFキム・ミヌ。
加入初年度からエースナンバーである「10」を背負い続け、Jリーグでの出場試合数はすでに200を超えた。藤田直之の退団にともない、今シーズンからは新キャプテンに就任している。
鳥栖の中心選手であるそんなキム・ミヌだが、兵役義務のため今季限りでチームを離れることが决定に。29日の横浜F・マリノス戦は鳥栖にとって今季のJ1におけるホーム最終戦であり、試合後にはキム・ミヌの退団セレモニーが行われた。
長きにわたってサポートしてくれたファンに挨拶をしたのだが、その内容は見ている者の胸を強く打つものだった。
キム・ミヌにとってサガン鳥栖はプロデビューを飾ったクラブであり、韓国代表へと羽ばたくキッカケになったチームだ。
それだけに、どうしてもサポーターに伝えたい想いがあったのだろう。その感謝のメッセージは8分10秒にもわたり、文法的にも隅々まで配慮のある日本語で語られた。
キム・ミヌの挨拶を聞いていた“戦友”豊田陽平は、ピッチ上で目を潤ませた。また、このゲームでピッチリポーターを務めた森田みきさんによれば、ピッチ側にいたフロントスタッフや取材陣、サガントスを盛り上げるガールズユニット「サガンティーナ」たちは全員泣いていたという。
以下、この挨拶の全文を掲載する。