スタンドからボトルが投げ込まれるなど荒れた展開となったバレンシア対バルセロナ戦。

ここでは、あえて得点にならなかったバルセロナの攻撃を紹介する。ネイマールとルイス・スアレスを関係を軸に見てみたい。

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ネイマールがノーモーションで出した絶妙なスルーパスに、スアレスが反応しゴールに迫ったシーンだ。

相手にプレーを読ませないネイマールの異次元のテクが際立っているが、スアレスにも着目したい。

この時、ネイマールに対峙している相手選手は中央側を切っていたため、バレンシアのCB2枚は警戒をやや弱めて指示を出してさえいた。バルサとしては左サイドでも崩せそうな場面であり、ネイマールからもスアレスは直接的には見えづらい位置だった。

それでも、ネイマールならあの体勢からでもゴールに最も直結する“あそこ”に出せるという信頼関係のもとにスアレスは動き出し、DFは完全に裏を取られた。

スアレスとしてはパスが出てくれば1点ものの決定機であり、仮に出てこなくともピンチになるわけでもない。いわばローリスクハイリターンな状況だ。

客観的に見れば的確で素晴らしい判断だが、ピッチの上で、しかも味方に合わせて絶妙のタイミングでそれを出来るのがスアレスという選手の凄さ。さらに言えば、このようなシーンで無駄走りに終わっていることが実は多々ある。それでも、それを繰り返すことが決定機やゴールに繋がる。

SNの2人が持つ選手としての「強み」が見てとれるシーンでもあったはずだ。

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