現在世界のサッカーはインターナショナルマッチデーウィークを迎えており、各国のクラブチームはお休みである。
しかし、公共性の高いサッカークラブはこの時期を利用して社会貢献活動を行うことも多く、ファンにとっては興味深い試合があることも。
アーセナルは本日、エミレーツ・スタジアムでレジェンドマッチを行う。ロベール・ピレスやデイヴィッド・シーマン、フレドリック・ユングベリなどがガナーズのメンバーとして出場。
相手はパオロ・マルディーニやイブラヒム・バ、カフーらが集まったACミランのレジェンドチーム「ミラン・グローリー」だ。率いるのは当然アーセン・ヴェンゲル、そしてファビオ・カペッロである。
アーセナル財団が主催して行われるこの試合はすでに6万枚のチケットが完売。そして、この収益はすべてが基金に回され、100万ポンド(1.3億円)がソマリアとシリアの難民に寄付されるのだ。
Thanks to the #ArsenalLegends match, we will be donating £1m to build more ⚽ pitches for children around the 🌎 👇https://t.co/2UjmVkut8w
— TheArsenalFoundation (@AFC_Foundation) 2016年8月31日
長年正常が安定しないソマリアは、世界でも屈指の「失敗国家」と言われ、北部地区のソマリランドを除けば無政府状態が続いている。
アサド大統領と反政府組織の衝突が続くシリアからは、戦乱を逃れた市民が隣国ヨルダンを始めとした国外へ脱出し続けている状況にある。
アーセナルは厳しい生活を強いられる難民キャンプにサッカーができる環境を構築する活動を行っており、これまで14枚のピッチを提供してきた。
子どもたちのクオリティ・オブ・ライフ向上のために奔走するアーセナル。各地で戦乱がとどまることなく発生する時代、ますますその活動は注目されていくはずだ。