大会も中盤に差し掛かっているリオ五輪。

男子100メートル走は13日に予選、14日に準・決勝を迎える。3連覇に挑むウサイン・ボルトに加え、ケンブリッジ飛鳥アントニオ、山縣亮太、桐生祥秀ら日本人選手の走りも注目される。

そんななか、英紙『Telegraph』では「ギャレス・ベイルはボルトより速いのか?」という妄想企画を行っていた。

レアル・マドリーに所属し、今夏のEUROではウェールズ代表として大活躍をみせたギャレス・ベイル。

フットボール界屈指の快速として知られる彼は、かつてクロスカントリーにはまるなどアスリートな側面も持っている。ボールを持った状態で時速36.9kmを計測したほか、100メートル走では11.4秒という記録を残している。

もちろんこれはボルトの記録(9.58秒)には及ばないが、ベイルの記録は14歳の時に叩き出した数字でもある。

また、2014年にバルセロナと戦ったコパ・デル・レイ決勝では、65メートルを7.2秒で走り抜ける驚愕のゴールも決めている。

かつてボルトもベイルがフットボール界で最速だと述べたことがある。ただ、これは事実ではない。

2009年、当時17歳のアダム・ジェミリという選手が100メートルで10.23秒というタイムを叩き出しているのだ。チェルシーのユースにも所属していたジェミリはその後、フットボーラーを辞めて陸上に転向。2014年の欧州陸上選手権では200メートルで優勝までしているので、ある意味別格だが…。

 

リオ五輪では200メートルと4x100メートルリレーに出場予定のジェミリ。チームのキャプテンにも指名されている。

とはいえ、ボルトとベイルの2人がより短い距離で対戦したなら、素晴らしいものになるだろう。ローリングスタートなら、ベイルは本当に40~50メートルではボルトに勝てるかもしれない。だが、正式なレースで争ったなら、近寄ることもできないだろう。

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