セリエAの名門として知られるミランとインテルだが、ここ数シーズンは全く結果が出ていない。
欧州王者に7度輝いたミランは2010-11シーズンのセリエA優勝を最後に順位を下げ、2013-14シーズンからの3季は8位、10位、7位。5シーズン連続で無冠となっている。
一方のインテルは昨季のセリエAでなんとか4位に入ったものの、CL出場権の確保には一歩及ばず。監督の入れ替わりも激しく、安定した成績が残せていない。
世界的スターが数多く所属していた両チームだが、近年では財政事情の変化により選手もやや小粒になりつつある。オールドファンとしてはちょっと信じられないような事態だ。
本田圭佑、長友佑都という2人が所属しているだけに日本人としてもミラノの2クラブには頑張ってほしいものなのだが、ここまでのプレシーズンでも苦しい結果が続いている。
【ミラン】
7月16日
ミラン 2 - 1 ボルドー
7月27日
ミラン 3 - 3 バイエルン
→PK戦の末ミランが勝利(5-3)
7月30日
ミラン 0 - 2 リヴァプール
8月3日
ミラン 1 - 3 チェルシー
8月10日
ミラン 0 - 0 セルタ
→PK戦の末ミランが勝利(4-2)
8月10日
ミラン 2 - 3 サッスオーロ
6戦1勝2分3敗
【インテル】
7月8日
インテル 0 - 0 WSGヴァッテンス
7月14日
インテル 1 - 2 CSKAソフィア
7月19日
インテル 2 - 1 レアル・ソルトレイク
7月27日
インテル 1 - 1 エストゥディアンテス
7月24日
インテル 1 - 3 PSG
7月30日
インテル 1 - 4 バイエルン
8月5日
インテル 1 - 6 トッテナム
7戦1勝2分4敗
※ミラン対セルタ、ミラン対サッスオーロは45分一本勝負
※PK戦は引き分けとカウント
こちらはここまでの両チームのプレシーズンマッチの結果をまとめたもの。ミランは1勝2分3敗、インテルは1勝2分4敗と大きく負け越しているのだ。
もちろん、これらはあくまでプレシーズンの結果である。重要なのはシーズンが始まってからどのようにプレーするかであり、プレシーズンはそれに向けた準備期間。いろんなことに挑戦すべきであり、選手のコンディションも万全ではない。
しかしそれでも、名門と呼ばれるチームの結果であることを考えると少し物足りなさを感じてしまう。
特に気になるのは、いわゆるビッグクラブとの対戦結果だ。ミランはバイエルンにこそ引き分けたが、リヴァプールとチェルシーに力負け。インテルにいたってはバイエルンに力の差を見せつけられ、トッテナムには1-6と大敗を喫した。
プレシーズンの結果とはいえ、かつての栄光を知っているオールドファンたちはどんな心境なのだろうか…。
セリエAの開幕は来週末。それまでにミランはフライブルクと、インテルはセルティックとそれぞれ強化試合を行う。