母国開催の五輪で悲願の優勝を目指すブラジル代表。31日には日本との強化試合を行う。
そのブラジル代表が今大会に向けて招集したオーバーエイジ3選手は、GKフェルナンド・プラス(パウメイラス)、MFレナト・アウグスト(北京国安)、FWネイマール(バルセロナ)。
そのなかで、フェルナンド・プラスだけは唯一セレソンでのプレー経験のない選手。しかも38歳という年齢である。
一体彼はどんな選手なのか、当サイト独自情報も交えて紹介する。
フェルナンド・プラスは1978年生まれの38歳。地元グレミオでプロデビュー後、コリチーバやヴァスコを経て2013年からはパウメイラスでプレーしており、国内リーグでは確かな評価を得ている実力者だ。なお、ドイツにもルーツを持っているとされている。
190cmを超える長身ながら、体格自体は華奢。ゴール前での混戦を制圧できるような力強さや派手さはないものの、安定感とシュートに対する反射神経に優れている。
前述の通りブラジル代表での出場歴はないが、年齢を重ねることにプレーの円熟味も増し、2011年にはブラジル全国選手権ベストイレブンに輝いたことも。
今五輪ではクラブ側に派遣義務がないほか、開催国ブラジルでも大会期間中に国内リーグ戦が中断なく行われる。そのため、招集できたのが彼だったという側面もあるだろう。
それでも、ブラジルの五輪代表監督であるホジェリオ・ミカレは信頼を口にしている。招集の理由をこう述べたのだ。
ホジェリオ・ミカレ(ブラジル五輪代表監督)
「彼(プラス)はクラブチームではキャプテンを務めており、ロッカールームではリーダーだ。
また、最近クラブレベルでは突出したパフォーマンスも見せている。
勝利を求める彼はリーダーシップ、経験、テクニックを備えている。それは我々が求めていたものだ」
一方、プラス本人は「ビッグクラブの先発となってから、ずっとセレソンのことを考えてきた。でもそれは常にフル代表だった。オリンピックではなくね。年齢制限があるためより難しいものだったからさ」と語っている。
なお、本大会ではフェルナンド・プラスが正GKとして起用される見込みだが彼は現在肘を負傷しており、日本戦では22歳のGKウイウソン(アトレチコ・ミネイロ)の先発が濃厚とみられている。