27日、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝で、アトレティコ・マドリーがバイエルン・ミュンヘンに1-0の勝利を収めた。

あのバルセロナを準々決勝で破った彼らが、今度はジョゼップ・グアルディオラ監督率いるドイツ王者を撃破。まだホームでの1stレグが終わった段階だが、2年ぶりの決勝進出に向けてチームは大きく前進している。

リーガでも、首位バルセロナと同勝ち点の2位、勝ち点1差でレアル・マドリーが3位に続くという、世界的な2強を相手に三つ巴の戦いを繰り広げているアトレティコ。その原動力となっているのは、リーガ35節を終えて16失点という驚異の数字が物語る通り、“最強の盾”といって過言ではないその守備力である。

サッカーにおいて攻撃は豪快なゴールや華麗なテクニックなどわかりやすいプレーが多い一方、守備に関してはなかなか理解しづらい面がある。

そこで、アトレティコというチームを知る上で役立つ、彼らの守備を簡単にだが解説している2つの動画を紹介したい(※動画はともにYouTubeでご覧ください)。

ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコのベースは、4-4-2のゾーンディフェンス。基本的にDF、MF、FWの3つのラインで構成される守り方だ。

大事なのは、3ラインの間のスペースを相手に好きなように使わないよう「コンパクトさ」を常にキープすること。間に入ってきた相手選手にボールが渡った場合は、プレッシャーをかけるべき選手が素早く寄せ、連動する形で周りも動く。

状況に合わせてスムーズに4-5-1へ変化するなど対応力の高さもアトレティコの持ち味だ。

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