2010年代も半ばになりサッカーの戦術はより高度により深く進化している。

時代に合わせて流行するフォーメーションはあるが、究極的な正解はないにも拘わらず勝敗を大きく左右する要因でもある。今回は現代サッカーで多く使われているフォーメーションを、編集部や世界の雑誌の解説を交えながら紹介していこう。

今回は2トップシステム2つを紹介する。

4-4-2

Qoly編集部による解説

日本代表ではあまり馴染みのあるフォーメーションではないが、世界のサッカーシーンではいつの時代も使われている流行に左右されないフォーメーション。

しかし、ボランチに1人、両サイドに1人ずつ、そしてトップ下に1人を置くダイヤモンド型はあまり使われておらず、現在のサッカーシーンではセンターに2枚、左右に1枚ずつを配置することが多い。

ブラジル代表では伝統的に、攻撃的MFにトップ下や1.5列目の選手をより中央に配置したボックス型を採用している。その外側を攻撃的なサイドバックが飛び越えていくというのが彼らの基本だからだ。

現代の主流はイングランドサッカーから派生したフラットな4-4-2である。いずれにしてもサイドアタックが非常に重要な位置を締め、MF、DF、FWが3層でフラットであることから明確なゾーンディフェンスをひくことができる。そのかわり上下の長い幅をカバーしなくてはならないセンターハーフには攻守に運動量、役割が求められる非常に重要なポジションとなる。

イングランドでスティーヴン・ジェラード、フランク・ランパード、ロイ・キーンといった選手達が生まれてきたのはその由縁だろう。

今季、プレミアリーグを席捲するレスター・シティもこのフォーメーションを採用している。

代表的なチーム:マンチェスター・ユナイテッド(ファーガソン時代)、レスター・シティ、アトレティコ・マドリー

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