『Daily Mail』は「1982年にトリックPKを決めた経験を持っているヨハン・クライフ氏は、メッシ&スアレスのプレーについて語った」と報じた。
先週末のセルタ戦で6-1と大勝したバルセロナ。その中で得た3点目は世界中で大きな話題になり、そして論争を巻き起こした。
PKのキッカーになったリオネル・メッシがパスを選択し、後ろからルイス・スアレスが走り込んでゴールを決めたのである。
これはルールでも許されているものだが、あのロベルト・カルロスも「尊敬が欠如している」と話すなど、その是非を巡って大きな議論があった。
しかし、1982年にアヤックスで同じプレーをやったことで知られるヨハン・クライフは『El Periodico』に対して以下のように話し、自分の時は批判されなかったと答えた。
ヨハン・クライフ
「(メッシとスアレスとのトリックPKについて)
それがどうやったら尊敬の欠如になるんだね? 私がかつてあのプレーをやったときには、誰もそんなことを言わなかったよ。全く意味のない話だ。
これはフットボールなんだよ。エンターテインメントだ。何かが違うんだ。
フットボールというのはまさにエンターテインメントであり、ゲームなんだよ。
そして、それはメッシがやっていることだ。自分が楽しみ、そして人も楽しませる。
セルタが良いプレーをしているときに、どうやって尊敬を欠くことが出来るんだ? 本当の愚かな物事は、セルタがビッグゲームをしたという事実を認めないことだろう。
クラウディオ・ブラボは世界最高の選手の一人だ。2、3点を防いだ。そして、その時まではバルセロナにとって簡単な試合には見えなかった。
チームがうまくプレーしている時、強い酒をあおる必要はない。
メッシがしたことは、私をゾクゾクさせた。そのようなことが出来る誰かがいるとするなら、それはメッシなんだ」
「(24年前のトリックPKについて)
皆がとても驚いていたね。レフェリーが近づいてきて、『これは許されるのか?』と聞いてきた。
『もちろんだよ。許されないようなことを何かしたか?』と答えた。私はボールを前に動かし、仲間はペナルティエリアの外から中に入ってきたのだからね。
誰もが『あれが許されるなら、みんなやってもいいのか?』と話していたよ」