ブンデスリーガの歴史に残る壮絶な試合がいまから10年前にあった。2006年2月11日、フェルティンス・アレーナで行われたシャルケ対レヴァークーゼン戦だ。
ブンデスリーガ21節として行われたこの一戦で生まれた総得点数はなんと11!
7-4というまるで野球のようなスコアでシャルケが勝利している。ハイライトを見るだけでも大変だ。
『Transfermarkt』と『Soccerway』を参考に当時のメンバーと、スコア経過も振り返ってみる。
9、17、34、40、50、55、63、64、70、76、81分という得点経過…。
シャルケはケヴィン・クラニーにセーレン・ラーセンの2トップ、中盤にはリンコン(まだ現役!)やズラタン・バイラモヴィッチ、DF陣にはラフィーニャ(現バイエルン)にレヴァン・コビアシュヴィリ。そして守護神はフランク・ロスト。
一方のレヴァークーゼンは、ベルバトフとアンドリー・ヴォロニンの前線にジモン・ロルフェス、トランクイッロ・バルネッタ、ベルント・シュナイダーらの中盤。DFラインはフアン、カーステン・ラメロウらの3バックで、ゴールマウスはハンス=イェルク・ブットという豪華な布陣。
実はこの試合までシャルケは2試合連続無得点で、攻撃陣は批判に晒されていた。この激勝後に、当時のミルコ・スロムカ監督は「我々は7ゴールを決めた。それはこの前の試合と比べるとかなり多いね」と述べていたそう。
一方、レヴァークーゼンのミヒャエル・スキッベ監督は25分までチームは寝ていたとしつつ、4点を奪ったことを讃え、忘れがたい試合になったというのが事実とも語っていた。
当時、フェルティンス・アレーナに詰めかけた6万人以上のサポーターたちにとっても忘れられない90分となったはず。