『Mirror』は「リヴァプールを所有しているフェンウェイ・グループは、2016-17シーズンからのチケット価格の値上げを断念した」と報じた。
アメリカに本拠地を置いているフェンウェイ・グループは、2010年にリヴァプールの株式を獲得し、現在オーナーとして経営を行っている。
彼らは先日2016-17シーズンに向けてチケット価格の改訂を行うことを発表。当日券の最高額チケットは59ポンド(およそ9700円)から77ポンド(およそ1.26万円)に、最高額シーズンチケットは869ポンド(およそ14.22万円)から1000ポンド(およそ16.36万円)に上昇するという内容だった。
リヴァプールは現在アンフィールドの改築工事を行っており、それに向けて1億1400万ポンド(およそ186.5億円)の投資を行っている。
それらの資金を回収しなければならないフェンウェイ・グループは入場料収入を増加させようという試みの元で値上げを発表した。
イングランドのみならず欧州サッカー界ではこのところチケット価格が上昇しており、それが問題視されることも多くなっている。昨年10月には各チームのサポーターグループが同時に抗議活動を行うという場面もあった。
当然のことながらもこれに対してリヴァプールのサポーターも大きく反発。サンダーランド戦では77分にストライキが起こされ、スタンドの一部が空席となった。
それを受けてフェンウェイ・グループはファンに向けての声明を発表。チケットの値上げについては撤回し、少なくとも2018-19シーズンまで上昇することはないと宣言した。
フェンウェイ・グループ書簡抜粋
- 59ポンド――一般入場チケットの最高額は、2015-16シーズンのレベルで固定される
- 869ポンド――シーズンチケットの最高額は、2015-16シーズンのレベルで固定される
- 685ポンド――最も安いシーズンチケットは25ポンド値下げされ、他のカテゴリは凍結される
- 9ポンド――GA席はシーズン全体において1万人以上に提供される
- 17~21歳特別価格――若者のために50%オフで利用できるチケットをシーズン全体において2万席提供する