『South China Morning Post』は「ポルトガルリーグは、新スポンサーの中国企業が求めた『中国人選手獲得義務付け制度』は認めていないと話した」と報じた。

1月25日にポルトガルリーグは、新たなタイトルスポンサーとして中国企業Ledmanとの大型契約を締結した。1部、そして2部リーグには『Ledman Proliga』という名前が付けられることになり、これまでよりも大きな金額のスポンサーフィーが入ってくることが期待されている。

しかし、そこで大きな話題になったのはLedmanが公式サイトで発表していた契約のアナウンスに書かれていた事項だった。

『リーガ・デ・オンラ(2部)のトップ10のクラブに10名の中国人選手の獲得、3名の中国人コーチを送り込む』という文面が入っていたのである。

リーグのスポンサーが選手の獲得を左右するという状況に各方面から不安の声が上がり、中国の影響力の増加を疑問に思うファンも抗議の声を上げた。

プロサッカー選手組合会長のジョアキン・エヴァンジェリスタ氏も「リーグがクラブに選手やコーチの獲得を強制することが可能な理由が理解できない」と懸念している。

しかし、『AFP』が報じたところによれば、ポルトガルリーグ組織側はこのLedmanの要求に対して抗議し、その条件は呑んでいないことを明かしたという。

ホセ・ゴディーニョ
(ポルトガルリーグ チーフ)

「彼らは、我々に中国人選手を強制することは出来ない。それはオプションに限られる必要がある」
ジェルマーノ・アウメイダ
(ポルトガルリーグ メディア担当)

「選手の交換はあるだろうが、リーグはそれをクラブに強制することはないと保証する」

とはいえ、やはり大型スポンサーによる推薦やコネクションは何らかの影響を与えるはず。今後ポルトガルでも中国の存在感は大きくなってきそうだ。

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