1月27日、チェルシーにとっては大きな一日となった。

ベンフィカからやってきて以来中盤で大きな貢献を見せてきたブラジル代表MFラミレスが、中国超級リーグの江蘇蘇寧へ2500万ポンド(およそ42.4億円)で移籍していった。

しかしその一方で『Sky Sports』は「水曜日にブラジル代表FWアレシャンドレ・パトがチェルシーに加入する見込みである」と報じており、既にロンドンに到着していることも明らかになっている。

また、ディフェンダーについても噂があり、『Guardian』はアメリカ代表DFのマット・ミアズガの獲得に近づいていると報じており、彼も1月中に200万ポンド(およそ3.4億円)で契約がまとまる予定であるという。


この忙しい動きで注目されているのは、代理人のキア・ジューラブシャンである。

彼はイラン生まれのビジネスマンであり、エージェントとしてのライセンスは持っていない。しかし選手の経済的権利を多く所有していることから、実質代理人としての働きを行っている人物だ。アーセナルのサポーターとして知られているが、主に南米や北中米の選手の保有権を中心に投資しており、ロマン・アブラモヴィッチ氏との関係が深い。

かつてはカルロス・テベス、ハビエル・マスチェラーノのイングランド移籍に関与したことで大きな話題となった。

ラミレスは彼の顧客であり、ジューラブシャンはその経済的権利の50%を保有していた。チェルシーに2200万ユーロ(現在のレートでおよそ28.4億円)でラミレスを加入させた際にはその半分の額を受け取ったと言われている。

そして彼は昨年アレシャンドレ・パトとの会談を重ねていたことも報じられており、関係が噂される人物。もちろん、アメリカ代表DFマット・ミアズガも同じく彼の顧客だ。

なお、既にチェルシーでプレーしているウィリアン、オスカルもキア・ジューラブシャンと契約している選手であり、噂になっているエセキエル・ラベッシ、アレックス・テイシェイラもそうである。

これまでもチェルシーとの深い関係は噂されてきた人物であるが、ここに来て多くの動きが同時に行われていることから、一部のファンからは「影響力を持ちすぎているのでは…」と不安の声も上がっているようだ。

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