ベルギー1部の年内最終節、アンデルレヒト対ウェステルロー戦でこんなシーンがあった。
アンデルレヒトが右からのコーナーキックを得た場面。最初に蹴ろうとしたギヨーム・ジレはコーナーアークから去る際、こっそりボールにタッチしていた。
1人の相手選手は途中でそれに気付いたが、ボックス内の選手たちの準備が整う前にリスタートが始まり、ステーファノ・オカカのゴールへと繋がった。地味に決まったトリックコーナーであった。
このゴールで先制したアンデルレヒトは2-1で年内最終戦を勝利で飾っている。なお、この試合でPKによる得点を決めたジレはこれがアンデルレヒトでのラストマッチでもあった。
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— RSC Anderlecht (@rscanderlecht) 2015, 12月 27
2008年1月に加入したジレはこれまで330試合をアンデルレヒトで戦ってきたが、来年1月にナントへと移籍することが決まっている。試合後にはサポーターがスタンディングオベーションで讃えたほか、チームメイトたちからは胴上げをされた。
そのジレはアンデルレヒトでのキャリアを振り返り、「多くの素晴らしい瞬間を経験したよ。どれがひとつを選ぶのは難しいね。でも最初のタイトル(2010年)になるかな。素晴らしい瞬間だったよ」などと述べていた。
また、若手選手たちにはアンデルレヒトでプレーする以上、タイトルのためにプレーすべしと説いたとのこと。31歳になるMFがリーグアンでも活躍してくれることを祈りたい。