年末に向けて登場した、Nikeのスパイク「ティエンポ」シリーズの最新作、『ティエンポ レジェンド 6』を今更ながらにお届け。現在来日しているバルセロナではジェラール・ピケやマルク・バルトラが履いている、フィッティングを重視したモデルだ。
Nike Tiempo Legend 6
2000年代にロナウジーニョのスパイクとして一躍ブレイクした「ティエンポ」。『ティエンポ レジェンド 6』はそのトップモデルである“レジェンド”の最新モデルで、特徴はやはりNikeの4サイロで唯一となった天然皮革、カンガルーレザーを使用したアッパーだろう。
前作の『ティエンポ レジェンド 5』では水分を吸いこんでアッパーが重くなることを防ぐため、インサイド側に特殊な加工を施した人工皮革のカンガライトを使用していたが、今作はインサイドも中足部まで天然皮革に変更。その上で、ステッチを極力入れないことにより水や泥などの染み込みを防ぐ形となっている。
代わりにアッパー内部に搭載されたのが、網目状の「クッションサポートケージ」。
適度なホールド感、そして安定性を確保しつつ、革の伸びすぎを防ぐこのケージ。adidasが『パティーク 11プロ』で採用していた、ノンステッチカンガルーレザー&インナーネット加工に近い組み合わせだろうか。カンガルーの“柔らかさ”を最大限に生かすための方策といえそうだ。
アッパーの後足部にも黒いサポートケージを追加。高いボールコントロール性のためヒールを巻くように配されたクッション性のあるケージは、デザイン的な特徴ともなっている。
もちろん、雨天時などにおけるボールタッチの安定性に貢献するオールコンディションズコントロール(ACC)テクノロジーも引き続き搭載。
また、『ティエンポ レジェンド 6』のもう一つの大きな変更点として、シュータンが挙げられる。
「ティエンポ」の伝統的なシュータンのデザインを保持したまま、アッパーと一体化したワンピースタイプの構造を採用。「マーキュリアル」「ハイパーヴェノム」に続く流れで、甲部分のフィット感を高めるとともにプレー中のシュータンのずれも防止している。
といった感じの『ティエンポ レジェンド 6』。初期カラーは「ピュアプラチナ×ブラック×トータルクリムゾン」で、すでに先月末から多くの選手が着用。一般店舗での販売も開始されている。
ちなみに、これまでは『ティエンポ レジェンド V』と名称にローマ数字が使われていたが、今作からは一般的な表記となった。